/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/OCRCBFFIHVJETCH72OWJDGIS4E.jpg)
ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、イクラやカニなど水産物価格の高騰が懸念されているが、なぜか高級品のウニが例年の半値程度で取引されているという。価格急落の理由は意外なところにあった。
「例年は1キロ3万~4万円だが、おおよそ半値程度の1キロ1万~2万円程度に下落している」
そう語るのは、ウニの漁獲量1位を誇る北海道の札幌市中央卸売市場で卸売りを行う丸水札幌中央水産の担当者だ。
昨年末は赤潮の影響で漁獲量が減少したことに伴い価格も高騰したという。今年の漁獲量は例年と同程度だというのだが、なぜ価格が下落しているのか。担当者は「新型コロナの感染対策によって、外食が減ったために需要が低下したことが影響しているとみられる」と話す。
ウニは国別の輸入割合ではロシア産が第1位(金額ベース)だが、「ウクライナ問題は、現段階ではあまり影響していないのではないか」と担当者はみる。
別の要因に言及するのは、同市中央卸売市場で卸売りを行う曲〆(かねしめ)高橋水産の担当者。中国のコロナ禍が影響しているという。