学生ばかりではない。数字にもはっきりでている。サッカーの公式戦に出場するためには学校の部活でも、地域クラブで日本協会への選手登録が義務づけられる。一般社会人や大学生(第1種)高校生、(第2種)、中学生(第3種)、小学生(第4種)と分かれているが、その全登録者数が2014年度の96万4328人をピークに減少。20年度には81万8414人まで落ち込んで歯止めが全く効かない。
そんな逆風に中村は「サッカーしかなかった僕の堅い頭ではダメ。逆に今後にはのびしろがあるんだと実感しました」と意気込みは十分。教壇デビューは予定時間がオーバーする盛り上がりをみせたが、この日から始まった1年間のゼミでいかに学生をサッカーへ取り込めるか。新たなミッションに挑戦する。 (夕刊フジ編集委員・久保武司)