米国の政策金利の引き上げ加速懸念を背景として高PER(株価収益率)銘柄を中心とするハイテク株の波乱が続き、東京市場のグロース株にも影響を与えている。
しかし、2019年以降にIPO(新規上場)した銘柄の中には上場来の高値圏に浮上してくる銘柄も散見され始めた。12日にIPOしたクラウドシステムの導入運用支援を手掛けるサークレイスが軽快に上値を追うなど、IPO周辺銘柄に市場のエネルギーが集まりつつもある。久々に注目できる動きだ。
こうした中小型の成長銘柄や直近IPO銘柄の躍動を受け、新規上場から約4カ月が経過した東証プライムの「ネットプロテクションズホールディングス」(7383)が、上昇ピッチを速める期待が膨らんでいる。
ネットプロテクションズHDはIPOラッシュだった昨年12月15日に当時の東証1部に直接デビュー。公開価格1450円に対して初値は4・9%安の1378円と軟調なスタートだった。