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何とも締まらない結末だ。オリックスの〝無双エース〟山本由伸投手(23)の連勝記録は「18」でストップし、昨年5月19日のロッテ戦以来となる敗戦投手となった。
19日のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)で5回まで無失点も、6回に遊撃・紅林弘太郎内野手(20)、二塁・安達了一内野手(34)にまさかの連続失策が飛び出し2失点(自責1)。8回6安打無四球の力投も、打線もわずか3安打と援護なし。山本は「悔しいですね。悔しいのはよくありますけど。(ミスは)仕方ないです。また来週もあるのでまた練習してまた勝てるように頑張ります」と気丈に答えた。
中嶋聡監督(53)は「(山本に)苦しい投球をさせている。なかなか点が入らないし、そこに関しては1点もやれない、という苦しさもある。申し訳ないと思っている」と謝罪。連勝記録は「野手の力もある」と評価しながらも、足を引っ張り記録を止めた形に「これ(黒星)で野手たちがどれだけのことを思うか。のほほんとしているメンバーがいるとしたら出る資格がない」と怒りの声をあげた。
今回の山本の連勝ストップは球団にとっても痛い。目下、借金3の4位で、昨年本塁打王の杉本裕太郎外野手(31)が打率・113、1本塁打、5打点と大不振。昨年新人王の宮城大弥投手(20)が3戦で0勝2敗と苦しい状況で、頼みの2人が早々からズッコケ…。それだけに「ウチの売りは何といっても山本の存在。記録がさらに続くよう頑張ってほしい」(営業部)と期待していたが、こっちの〝見どころ〟もさえない形で終了してしまった。
(岩崎正範)