ウラジーミル・プーチン大統領率いるロシア軍は、5月9日の「独ソ戦・戦勝記念日」を前に成果を挙げるため、ウクライナ東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)などで攻勢を強めている。ただ、ウクライナ軍も祖国を守るため、一部地域ではロシア軍を撃退するなど必死の抵抗を続けている。
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東部戦線では、首都キーウ(キエフ)周辺での防衛戦と異なり、平地での本格的な地上戦が見通されている。
ロシア軍はここ数日で「大隊戦術群」(=1個が約800~1000人規模)を11個追加投入、ウクライナ東南部で計76個の態勢になった。
ウクライナ軍も懸命に抗戦する。
ドンバス地域・イジュム方面では、ウクライナ軍が19日、ロシア軍を撃退し、10台以上の戦闘車両やヘリコプター1機を撃破したと発表した。周辺の複数の集落を解放したとも主張している。