前立腺の最新医療

放射性物質を注射「がん細胞」だけにダメージ与える「PSMA標的治療」 故・西郷輝彦さんは有効性を報告2/2ページ

前立腺がんだけにくっついて放射線治療を行うPSMA標的治療は、PSMA部分を変えるだけで、さまざまながんをターゲットにできる。だが、日本にはまだない。さらに、PET検査と組み合わせた「PSMA―PET」も海外で行われている。

「PSMA―PET検査は、MRI(核磁気共鳴画像)に映らない小さながんも見つけることが可能です。つまり、悪性度の高いがんの進行状態をより的確に捉え、がん細胞のみをPSMA標的治療することができると考えられます」

悪性度の高いがんは、前立腺がんに限らず治療が限られ根治が難しい。近い将来、PSMA―PET検査やPSMA標的治療によって、早い段階での治療ができれば、救われる命が増える可能性がある。夢のようながん治療が将来日本でも、安全に行えるようにするために三木医師は尽力している。 (取材・安達純子)

■PET検査とは

細胞のエネルギー源のブドウ糖をがん細胞がより多く取り込む性質を利用した検査法。ブドウ糖に微量の放射線を放つ「放射性同位元素」をつけた薬剤(FDG)を用い、体内に注射をしてPETカメラで撮影する。がん細胞に集まったFDGによって、がんの位置や大きさ、進行度合いまでわかる。※東京慈恵会医科大学附属病院放射線部HPから

■三木健太(みき・けんた) 東京慈恵会医科大学泌尿器科講師、診療副部長。1992年東京慈恵会医科大学卒。外科や放射線科などを経て同大泌尿器科へ入局し現在に至る。前立腺がん治療の国際的なスペシャリストで、放射線治療の小線源療法や、凍結療法などを得意とする。

■再発・転移を起こしやすい前立腺がんの最新治療については発売中の健康新聞「健活手帖 第25号」でもご紹介しています。

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