谷友梨子の検車場リポート

コツコツと 苦労の末のS級・和田誠寿選手に注目1/1ページ

和田誠寿
和田誠寿

今期初S級。自力自在の立ち回りで、今期3勝を挙げている和田誠寿選手(四日市ナイター2日目9R)。師匠で父でもあるのは、和田誠吾選手(55期)。エリート街道を歩んできたと思われがちですが、S級になるまでに8年半。

「上がるまでだいぶかかった…と言うより、よくここまでくることができたと思います」

103期在所成績5位、父は一流レーサーという看板を背負ってデビューしましたが、大苦戦。

「自力が全然通用しなくて…。(代謝対象になる)3期目にも2回ほどかかりました」。

転機が訪れたのは、デビューから4年後。

「111期生がデビューし、強い新人に当てられて、番手勝負でたまたま成功した。その辺りから前々自在に、番手で粘るレースで勝てるようになりました。先行よりも、自在に走るレースの方が向いていたのだと思います。チャレンジ優勝もなく、勝てないときは辛かったけど、腐らずコツコツやってきたのがよかったですね」

S級昇級には、家族がとても喜んでくれたそう。

「レーサーパンツは姉や妹、家族みんなからのプレゼント。父からは『よく上がったね』と言ってもらえました」

そして、もう一人喜んでくれたのが奥さま。

「付き合い出したのは、デビューしてすぐのころ。弱かったときは、だいぶ心配かけたと思います。結婚して2年。練習に集中できる環境をつくってくれて、精神的なサポートは大きいですね」

苦労してつかんだS級。

「今はできることを精いっぱいやるだけ」と、これからもコツコツを積み上げていきます。(フリーアナウンサー)

■谷 友梨子(たに・ゆりこ) 四日市・松阪競輪場を中心に活動している競輪キャスター。元々関西在住も、どっぷりと競輪に浸かりたく、三重に引っ越した変わり種(現在は名古屋市在住)。「人生の縮図」とも言われる競輪の、馬でも舟でもなく、自分の意思を持つ「人」が走るギャンブルというところに最高の魅力を感じている。一番好きなシーンは、「戦い終えた選手が、敢闘門で仲間に出迎えられるところ」と、これまたマニアック⁉

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