
4選手によるプレーオフ。このサバイバルレースで植竹希望が6ホール目で吉田優莉をくだし、ツアー初優勝を果たした。黄金世代では10人目となる勝者への仲間入りであった。
植竹のスイングは、関係者の間で早くから高く評価されていた。最大の特長は、強力な捻転にある。バックスイング中に出現するふたつの異なった動きが最大のネジレを生んでいる。ハーフウエーバック時点で、上半身は、まだトップスイングへと動き続けているのに、下半身は、早くもダウンスイングへと切り返される。

この上下逆方向への動きが、ネジレをMAXにして、そこから上半身もダウンスイングへと移行するときにクラブが、これまたMAXのタメを作り出す。セルヒオ・ガルシアのスイングを正面から見たときの格好によく似ている。シャフトは肩口から、クラブヘッドは背中側からボールに向かっていく。
植竹のスイングそのものをアマチュアが採り入れようとするには無理があるかもしれない。簡単に作り上げられるスイングではない。
採り入れるべきは、現状よりも少し上下半身の運動量差を意識し、すこしだけ蓄えるエネルギーを増やすことだ。さて、そのための簡単なエクササイズを紹介しよう。室内でできる。