ドクター和のニッポン臨終図巻

宗教評論家・ひろさちや 仏教の教え熟知し散骨希望 「お墓は不要、遺骨は抜け殻に過ぎない」2/2ページ

さて、ひろさちやさんの訃報には、「葬儀は行わない」と書かれていました。ひろさんは生前、葬儀どころか、「お墓は不要。遺骨は抜け殻に過ぎない」と散骨を希望されていました。

昔の日本人は、遺骨に関心がなかったそうで、野ざらしにしていました。お墓を重要視するようになったのはここ50年ほど、火葬が普及してからだとか。

以降、日本人は遺骨≒霊が宿っていると考えがちですが、仏教では、死者はお浄土にいると考えます。だから遺骨なんてもぬけの殻。捨ててしまえばいいんだよ、と。まさに「千の風になって」の世界観です。

コロナ禍によって、お墓参りに行けなくて悩んでいる人や、墓じまいを考えている人はぜひ、ひろさんの著書を読んでみてはいかがでしょうか。

仏教の本来の考え方が、近年のお寺ビジネスによって、もみ消されていくのは悲しいことです。坊主と医者の往生際の悪さを、ひろさんはずっと前から見抜いていたのかもしれません。

■長尾和宏(ながお・かずひろ) 医学博士。東京医大卒業後、大阪大第二内科入局。1995年、兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業。外来診療から在宅医療まで「人を診る」総合診療を目指す。この連載が『平成臨終図巻』として単行本化され、好評発売中。関西国際大学客員教授。

健活手帖

zakスペシャル

主要ニュース

ランキング

  1. 「政界屈指の親中派」林外相の留任は地雷か 岸田首相が茂木氏らと人事協議 識者「適任でない」「保守層離れる」

  2. 高市氏の防衛相が浮上 内閣改造、林外相留任で「親中派内閣」の懸念 旧統一教会との関係、局面転換を狙う官僚の処遇にも注目

  3. 岸田文雄首相「急転直下の内閣改造」で焦点になる「旧統一教会と関係深い安倍派」の処遇

  4. 【心肺停止の中国】半導体最大手・TSMCをそっくり強奪 ウクライナと異なる台湾侵攻 戦える?実戦経験ない中国兵と「ゼレンスキー効果」で士気高まる台湾人

  5. 【マンション業界の秘密】米中韓で不動産価格が下落、日本は? 日銀がかたくなに「異次元金融緩和」を維持する理由

  6. 【心肺停止の中国】中国経済の〝ゾンビ状態〟さらに悪化 若者の失業率40%超、住宅ローンの債務残高960兆円 地方のショッピングモールでは売り子があくび

  7. 【実況・小野塚康之 時代を越える名調子】夏の甲子園観戦記 注目の投手対決 近江vs鳴門 崩れた近江の強み〝堅守〟救う山田の三振モード・ギアチェンジ!

  8. 米国で一斉「中国スパイ狩り」 FRBも標的、工作員とつながる13人を特定 「対日諜報活動も高まる可能性」石平氏

  9. 広瀬アリス・すず、上白石萌音・萌歌 妹のほうが“CMギャラが高い”理由

  10. 中国、台湾周辺での大規模演習終える ペロシ米下院議長の訪台に反発 尖閣周辺でも領海侵入…エスカレートする威嚇行動

ピックアップ連載

連載一覧へ

最新特集記事

特集一覧へ