ここまで進んだ最新治療

「遅発性ジスキネジア」国内初の治療薬が承認 国立精神・神経医療研究センター病院/精神リハビリテーション部の吉田寿美子部長が解説1/2ページ

吉田寿美子部長
吉田寿美子部長

口をもぐもぐさせる、舌を左右に揺らす、手や足が動くなど、自分の意思とは関係なく、体が勝手に動いてしまう現象を「ジスキネジア」という。通常、老化による脳の変化で起こるが、抗精神病薬を長期間にわたって服用することで起こる場合を「遅発性ジスキネジア」と呼ぶ。

新しい世代の抗精神病薬の登場で発症は減ったが、起こりやすい体質があるため一定数の患者がいる。食事が楽しめない、文字がうまく書けない、歩きにくい、重症の場合には物が飲み込めなかったりもする。

近く発売される「ジスバル」

これまで確立した治療法はなく、主に「薬の減量」や「薬の変更」で対処するぐらいしかなかった。それが今年3月に「(商品名)ジスバル」という国内初の遅発性ジスキネジア治療薬の製造販売が承認され、近いうちに発売される見込みだ。(米国では2017年に販売が開始されている)

そもそも、なぜ抗精神病薬の長期服用で遅発性ジスキネジアが起こるのか。ジスバルの国内の治験を担当した国立精神・神経医療研究センター病院/精神リハビリテーション部の吉田寿美子部長=写真=が説明する。

「遅発性ジスキネジアは、特に神経伝達物質のドパミンが大脳基底核に作用するのをブロックするタイプの抗精神病薬に起こります。薬によって長期にわたりドパミン受容体がブロックされると、受容体が過敏になって通常の量のドパミンでも過剰に反応して体が動いてしまうのです」

ドパミンが不足することで発症するパーキンソン病などでは、ドパミンを補充する治療が行われるため、ドパミンが過剰になった場合にはジスキネジアを発症することがあるという。

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