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牛丼チェーン「吉野家」の伊東正明常務が、早稲田大学主催の社会人向け講座で、不適切発言をしたことが話題になっています。
伊東氏は、若者を狙ったマーケティング戦略について、「生娘がシャブ(薬物)漬けになるような企画」と表現していたそうです。
受講者とみられるSNSでは、「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を、無垢(むく)なうちに牛丼中毒にする。男に高い飯をおごってもらえるようになれば絶対に食べない」なんて発言があったといいます。
これ、噺家の視点で語ると、伊東氏は笑いを取りにいこうとして、「クソすべった」ということだと思います。なぜ笑いを取りたいと思ったか?
社会的立場が大きくなるほど、人前でしゃべらないといけない場面が増えていきます。でも、「真面目だけのつまらん話」ってのは、誰も聞いてはくれない。実は、誰もがちょっとしたウイットで笑いを取りたいという「欲」が出てきます。
笑いというものは、正常なことから少し「ズレていること」を言わないと取れません。大きく外れるとスベる。ストライクゾーンから「半球ズレている」ところに、あえて投げ込む制球力が必要不可欠で、実は高い技術が要求されるのです。