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歴史的低迷から脱出しつつある矢野阪神が27日の中日戦(甲子園)でタイムリーなしの泥臭い白星で今季2度目の2連勝。前回19日DeNA戦で5回途中5失点の背信投球でKOされた先発の西勇輝(31)が6回1失点、2年ぶりの10奪三振の力投で意地をみせた。
4回に糸井嘉男外野手(40)の凡ミスでチーム23年ぶりの三重殺を喫するなど嫌な流れになったものの、糸原健斗内野手(29)の2度の内野ゴロの間に得点。矢野燿大監督(53)は「きれいな点の取り方じゃないけど、逆にこういう取り方も少なかった。ある意味、いい攻撃ができた」と振り返った。
この日は試合前から異常な盛り上がりをみせていた。〝朗希騒動〟の渦中にいるあの人の姿があったからだ。
24日のオリックス対ロッテ戦(京セラドーム大阪)でボール判定に不服そうな態度をしたロッテ・佐々木朗希投手(20)に威嚇しながら詰め寄った白井一行審判員(44)が登場。試合開始前の審判の発表で「三塁、白井」とアナウンスされると、スタンドからどよめきの声があがったのだ。
NPBには「相当数」の批判の声が届くも〝おとがめなし〟となった白井審判は、騒動後初の試合。観客の視線が注がれたが、試合では見せ場はなく無事終了した。球審は前日の一塁塁審が務めるため、28日までの今カードで白井審判が球審を務めることはない。
阪神の球団関係者は「ウチは白井さんどころの状態じゃない。何にも気にはならなかった」と話していたが…そらそうか。 (岩崎正範)