3年ぶりに新型コロナウイルスの緊急事態宣言や蔓延(まんえん)防止等重点措置が出ていないゴールデンウイーク(GW)だが、行楽や帰省の際もマスク着用が続く。欧米では着用義務の解除が本格化しているが、日本ではマスクはいつ、どのようにしたら外せるのか。専門家に聞いた。
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「ウィズコロナでマスクを外す時期が日本に来るとは思っていない」。日本医師会の中川俊男会長が20日の記者会見で述べたところ、ネット上で「絶望的な気分になる」など不満が爆発した。
中川氏は27日の会見でマスク着用に「当面はご協力いただきたい」とする一方、屋外で他人と距離があれば、熱中症予防の観点で「外す対応を」とも語った。
■厚労相「重要」
閣僚では、後藤茂之厚生労働相が「着用は極めて重要」と慎重姿勢を崩さない。一方、山際大志郎経済再生担当相は24日のテレビ番組で「外にいるときはもうマスクはいらないと思う」とし、段階的な緩和を示唆した。
海外では、米国が全州で着用義務を廃止。英国は1月時点でマスク着用緩和の先陣を切ったほか、デンマークはオミクロン株の派生型「BA・2」の拡大中に規制緩和を決行した。