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1987年のゴールデンウイークに日本公開された香港ノワール映画の金字塔「男たちの挽歌」が「4Kリマスター版」として蘇り、全国で順次ロードショー上映されている。よく〝何年たっても色あせない名作〟と表現される。だが、名作は〝色あせる〟。フィルムは映写機にかけるたびに傷がつくし、大事に保管されたマスターフィルムとて経年劣化してしまう。そこでデジタル技術でスキャンしつつ、職人技でワンシーン、ワンカットごとに修復したのが4Kリマスターである。
香港マフィアで無二の兄弟分を演じるチョウ・ユンファとティ・ロン。そして、本物の兄弟でありながら〝極道と刑事〟として相対するティ・ロンとレスリー・チャンの絶妙な配役は、今でも涙なしには見られない。95分に〝男の仁義〟が濃縮されている。