――3月に「自衛隊サイバー防衛隊」が発足された
「サイバー攻撃の脅威は、日々高度化・巧妙化している。サイバー領域における能力の向上は喫緊の課題だ。各国の軍隊が、ネットワークやシステムに侵入してマルウェア(不正プログラム)を埋め込むなどして、指揮統制や通信機能を無力化する能力の獲得を図っている。サイバー防衛能力強化のため、2018年度には430人だったサイバー関連要員を、22年度には890人まで約2倍に増員することとしている。人材育成やシステムネットワークの充実、強化といった政策によって、サイバー領域の能力強化に取り組んでいく」
――最後に決意を
「昨年までは考えられなかった事態が、今起こっている。これまで、特にミサイル防衛に力を入れてきたが、ミサイルを迎撃するだけでいいのか。あらゆる選択肢を排除せずに、実践的に議論していくことが必要になる。ますます忙しさは増しているが、自衛官の士気は高く頑張ってくれている。これからも、国民の命と安全な暮らし、領土領海領空を守り抜いていくために、しっかり頑張っていく」
取材・松村友二 カメラ・酒巻俊介