米NBCなどによると、モスクワへの攻撃の数時間前には米情報機関を通じて同艦の黒海上での位置情報がウクライナ側に提供されたという。
一方、米国防総省のジョン・カービー報道官は5日夜の会見で、米国による情報提供を否定する声明を発表した。
ロシアも苦戦を自覚しているようだ。
タス通信によると、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は6日、戦勝記念日での行事をウクライナ南東部マリウポリで実施することは不可能との見方を示し、9日までの完全制圧が困難であると認めた。
前出の世良氏は「マリウポリの『アゾフスタリ製鉄所』をめぐる攻防が続くなか、プーチン氏は、ウクライナ東部ルガンスク州とマリウポリの一部制圧を戦果とし、(これまでの特別軍事作戦ではなく)ウクライナへの〝戦争宣言(開戦)〟を表明する恐れがある」と分析した。