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ルーキーシリーズ、選手たちのデビュー戦でございますね。なんだか、自分が落語家になりたて、前座時代を思い出しますよ。
いまでも「前座のころに大変だったことは何ですか?」なんて聞かれることがあります。一番大変だったのは食事でしょうか。もちろん食うに困っていたわけでありません。師匠の家で食事をするんですが、私の師匠は野草を採取するのが好きなんですね。で、それが食卓に並ぶ。ゼンマイやワラビならまだいい。
たまによくわからない草がある。食えるかも定かじゃないけど、師匠はパクパク食べている。「食べたくない!」なんて言えませんから、「落語家って大変だぁ」って感じながら、食べたのはいい思い出。
あのときの心境をネットスラングで言うなら「草も生えない」わけですけど。
松山ナイター初日のA級予選11Rは卒記3位の実力者・松本から。脚をためて狙い澄ましたまくりで押し切る〔2〕―〔5〕↔〔1〕〔3〕〔6〕。
草だからこそ、大きく値(根)をはって賭けたいね!
(五代目圓楽一門会二ツ目)
■三遊亭栄豊満(さんゆうてい・えいとまん)1991年3月5日生まれ。愛知県半田市出身。落語家。2015年に三遊亭栄楽に入門。18年に二ツ目昇進。趣味はマンガ・アニメ・ゲーム。現在はただのオタクだが高校時代、自転車部に所属しており競輪を賭け事ではなく競技としてやっていた。