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「帯状疱疹の名医」特集の3回目は、感染症の専門家という立場からワクチン接種の普及に取り組む呼吸器内科医を紹介する。東京・清瀬市にある独立行政法人国立病院機構東京病院感染症科部長を務める永井英明医師がその人だ。
「長く肺炎球菌やインフルエンザのワクチン接種を広める取り組みを続けてきたんです」と語る永井医師。
日本で肺炎球菌ワクチンが承認されたのが1988年のこと。
「インフルエンザもそうですが、ワクチンを打つことで予防できる疾患は確実に予防していくべき―という考え方は、世界的にコンセンサスを得られているのに、なかなか思うように進まない。この状況を打開したいと取り組んでいたところに、帯状疱疹のワクチンが登場したのです」
現在日本で導入されているのは、50歳以上を対象に生ワクチンと不活化ワクチン。生ワクチンは小児の水痘ワクチンを帯状疱疹予防に用いており、発症を抑える効果では不活化ワクチンに軍配が挙がる。