
G7(先進7カ国)首脳は日本時間の9日未明、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐってオンライン会合を開き、ロシアへのエネルギー依存脱却に向けてロシア産石油の禁輸に取り組むと表明した。日本はエネルギーの多くを輸入に頼るため石油禁輸に難色を示してきたが、岸田文雄首相は会合で原則禁輸措置を取ると表明した。ロシア極東サハリンでの石油・天然ガス開発事業「サハリン1」「サハリン2」はどうなるのか。
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「ウクライナ侵略は欧州のみならずアジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為」「普遍的価値を共有するG7の結束が求められている」
岸田首相は9日午前0時から約70分間行われた会合で、こう訴えた。
G7首脳は、ロシア軍が同日の対ナチス・ドイツ戦勝記念日を前に攻勢を激化させるなか、団結を強調した。ウラジーミル・プーチン大統領の責任を追及すると強調し、ウクライナへの軍事支援継続も約束した。
ロシア産石油の禁輸措置には段階的な廃止も含まれ、世界各国が別の供給元を見つける時間を確保しながら秩序立って実施すると説明した。