日本の解き方

デジタル庁の現状と課題 日本で一番難しい組織運営 省庁からの出向者を絞り、担当責任者を明確化する1/2ページ

デジタル庁の事務方トップだった石倉洋子氏がデジタル監を退任し、後任にデザイン部門の最高責任者で民間出身の浅沼尚氏が起用された。デジタル庁をめぐっては、民間出身者の退職が多いとの指摘もあるが、どのような課題があるのだろうか。

石倉氏は昨年9月にデジタル監に就任し、今年4月26日に退任したので、半年程度しか在任しなかった。デジタルの知見が乏しく組織になじめなかったともいわれている。石倉氏は経営学者であり、政府の審議会委員の常連だった。役人には好都合の学者タイプだったといえる。

石倉氏の人事は、官僚からの推薦だったと思われるが、道半ばで退任せざるを得なかったことが、デジタル庁の組織運営の難しさを表している。

事務方トップのデジタル監はいわば「お飾り」で、裏で役人主導で事務を進めていたが、名実ともにうまくいかずに辞めてしまったと筆者はみている。本当に自分の力で組織運営するなら、民間人は自分の腹心となる人を複数連れて行くものだ。

石倉氏は官僚の「みこし」に乗るつもりだったのかもしれないが、結果として、組織運営に失敗した。その原因を探るために、筆者はデジタル庁の組織図を見てみたが、従来の役所のような「縦割り」組織ではなく、新しいものだ。

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