
1年で最も日照時間が長い年もある5月だが、今年はなかなか晴れ間が見えない。気象庁は西日本から東日本の太平洋側などで14日にかけて大雨の恐れがあるとして警戒を呼びかけた。今月下旬には回復するとみられるが、今度は熱中症や食中毒のリスクが高くなると専門家は指摘する。
気象庁によると、東京地方では17日まで雨や曇りが続く。大阪府や14日まで、愛知県は17日まで晴れの予報はない。
4日には沖縄県が梅雨入りした。平年より6日、昨年より1日早い。11日には鹿児島県奄美地方も梅雨入りした。
昨年は九州北部が5月11日、四国が同12日と統計上最も早い梅雨入りとなった。気象予報会社、ウェザーマップの気象予報士、三ヶ尻知子氏は「昨年は5月下旬から関東や近畿の天気が回復し、梅雨入りは例年より遅かった。今年も気象庁の長期予報では下旬に天気が回復する兆候がある。例年の5月前半と後半の気候が逆転したような状況が続いている」と解説する。