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電気自動車(EV)の走行用バッテリーには、電気がたっぷり詰まっている。1世帯が1日に消費する電力は約12kWh(環境省調べ、全国平均)だそうで、満充電が35・5kWhのホンダeでも、ほぼ3日分にあたる。かなりの量だ。
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せっかくのエネルギー、車が止まっている間は取り出して使えばいい、というのが「V2L(ビークル・トゥ・ロード)」の考え方。先日の「EVオートキャンプ実証トライアル」で、電気BBQグリルや炊飯器の電源となったニチコンのV2L機器「パワー・ムーバー」を、東京・茅場町のニチコン東京支店でマイEVにつないでもらい、しっかり復習してきた。
レクチャーしてくれたのは蓄電システム営業二部のリーダー、大田幸博さん。「バッテリーに蓄えられた直流(DC)を、家電に使う交流(AC)に変換して使えるようにする機械です」。なるほど、パソコンなどで使う「ACアダプター」の逆バージョンというわけ。
使用法は難しくない。コードをホンダeの充電口に接続して、シガーライターから起動用の電気を送るだけ。すると充電口が給電口に早変わり。パワー・ムーバーの家庭用コンセントが使えるようになる。試しに扇風機をつないでスイッチオン。当たり前に動く。涼しいので取材中つけっ放しにしておいた。