食費については、外食を避け、価格変動の少ないコメ中心に自炊することが家計負担を軽減する手段だとする。これから安くなる夏野菜を中心に選び、肉類をふるさと納税の返礼品として注文するなどすれば、費用を抑え、健康的な食生活を送ることができるという。
食費の目安として「1人当たり月2万円程度」と丸山氏。総務省統計局の家計調査によれば、4人世帯の食費は月約8万7000円で、丸山氏は「7000円でも節約できれば十分」と説明する。4人世帯の場合、食費が1人3万円程度かかっていれば節約の余地があるという。
これからの暑くなるシーズンでは、エアコンフィルターの掃除や遮光カーテンの利用で光熱費を抑えることができる。照明を蛍光灯からLEDランプに交換すれば、照明にかかる電気代は50%程度カットできるという。
不用品は捨てずに、フリマサイトへ出品したり、コロナ禍で契約したサブスクリプション(定額利用)を見直したりすることでも支出額が大きく変わってくるという。
「一度、ノートに全ての支出を書き出して可視化すると、節約すべき箇所がみえてくる。家族構成にもよるが、月数万円の節約も不可能ではない」という丸山氏は、こんな心得を説いた。
「節約にとって、『分からない』『面倒くさい』『怖い』は大敵。値上げラッシュを逆にチャンスととらえて、さまざまなことに挑戦したい」と語った。