株式市場は波乱となっています。引き続き米金融引き締め、中国景気低迷、ウクライナ情勢などが要因で、中でも「米金融引き締め」が主因でしょう。
米国株については、米金利の上昇が一服しない限り、またそれを株式市場が評価しない限り不安定な値動きが続くことが想定され、米10年国債利回りを注視することになりそうです。また米時間6月14、15日に米FOMCが予定されており、その前に当局者から追加利上げに対するアナウンスがされることも想定され(5月末辺り)、その際の米国株の動きも気がかりです。
日本株については、軟調展開には違いないものの米国株ほど下落していません。昨年は「日本株が米国株ほど上げないのは成長性に乏しいからだ」と揶揄(やゆ)されていましたが、その分割高感がないことで、米国株ほどの下落を免れている皮肉な現状です。
株式市場は過去と同様、いずれ多くの懸念を織り込み底打ち反転することが想定されますが、それがいつになるかを言い当てるのは困難です。それよりも「今の状況を追い風にする銘柄」を判明させ、その流れに乗る方が投資の成果に近いでしょう。