中日の根尾昂内野手(22)がウエスタン・リーグの阪神戦が行われた甲子園で登板し、大きな話題を呼びました。
遊撃の守備からマウンドに上がり、降板後は再び遊撃の守備へ。レベルは違いすぎますが、エンゼルスの大谷翔平はDHで守備に就くことがないので、根尾が活躍すればまさにリアル二刀流といえるでしょう。
この根尾を見て思い出したのが、1990年代後半に広島に在籍したペルドモです。このペルドモは1軍の巨人戦で遊撃の守備から登板したことがあり、これには代打で安打を打ったこともある巨人の桑田真澄さんが「彼は凄いよね」と感心していたほどです。ドミニカ共和国のアカデミー出身でしたが、日本語がペラペラだったのも、インパクトがありました。
根尾が大阪桐蔭高時代の3年春の選抜で優勝し胴上げ投手になった後や、ドラフトで中日指名後など何度か取材したことがありますが、プロでは伸び悩んでいます。しかし、高校時代のように二刀流をやらせた方が力を発揮するのかもしれません。ぜひ、これを機に飛躍してもらいたいものです。 (運動部・塚沢健太郎)