ソフトバンクグループは2022年3月期連結決算で、最終赤字が1兆7080億円と、同社として過去最大となった。中国や韓国など投資先企業の株価が急落し、巨額損失を計上した。
赤字額はみずほフィナンシャルグループが03年3月期に計上した2兆3771億円に次ぎ、日本企業で過去2番目。
「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」などを通じた投資損益は3兆4347億円の赤字。韓国ネット通販大手クーパンで1兆6453億円、中国配車サービスの滴滴出行(ディディ)で9114億円の損失が出た。
孫正義会長兼社長は「世界の状況が混沌(こんとん)としているときには、できるだけ守りを固める」と述べた。