上島竜兵さんの死と芸人の生きにくさ…コロナ禍でコンプライアンス意識が高まり「熱湯風呂、ケンカからチューもできない」失望感 1/2ページ

芸能界に衝撃を与えたお笑いトリオ、ダチョウ倶楽部メンバー、上島竜兵さんの死。いつも笑顔で笑いをふりまいていたリアクション芸の達人にいったい何があったのか。まだ真相は見えてこないが、芸人にとって生きづらい時代であるのは間違いないだろう。

上島さんは自宅で倒れているところを家族に発見されたという。自殺を図ったとみられている。しかし現時点では、その死の理由は明らかにされていない。

その死の直接の原因かは不明だが、上島さんのこれまでの発言からは、このコロナ禍で、しかもコンプライアンス意識が高まっていく中、笑いという芸に対して不安を抱えていたことが垣間見えてくる。

トリオで出演した先月２５日のイベントでは、「熱湯風呂もケンカからチューもできない。俺としては商売あがったりだよ」と語った上島さん。芸人としてのリップサービスの一面もあるが、「このコロナ禍でもリアクション芸が通用するのかと確かめるため、マスクを着けて熱湯風呂に入ってみるなど、真摯（しんし）に研究していたそうです」と演芸関係者は話す。