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楽天モバイルは、月額基本料を0円からとしている携帯電話の料金プランを廃止すると発表した。「日本のスマホ代は高すぎる!!」とぶち上げた派手なCMで話題となったが、楽天グループは今年1~3月期で過去最大の赤字を計上した。0円は「安すぎた」のか。
現行プランではデータ使用量が1ギガバイトまでなら基本料0円の料金が人気で顧客を集めている。7月に導入する新プランでは、月額1078円からの料金設定となり、既存利用者は自動移行する。
2020年4月に携帯電話事業に本格参入した楽天だが、基地局整備などの費用がかさみ、赤字が膨らんでいる。楽天グループの22年1~3月期連結最終損益が914億円の赤字。1~3月期で過去最大だった。
三木谷浩史会長兼社長はオンラインの決算記者会見で「未来永劫(えいごう)0円というわけにはいかない。良いサービスを適切な価格で提供するのは妥当だ」と強調。「通信網の品質を上げるための再投資ができる」と理解を求めた。ツイッターでは13日、「楽天モバイル」「楽天解約」などがトレンドとなった。楽天モバイルの矢澤俊介社長は、利用者離れの可能性に関し「ゼロではないが、ほとんどの人に残ってもらえると思う」と述べた。楽天市場で買い物した際のポイントを最大で6倍付与し、利用者のつなぎ留めを狙う。