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故大杉漣の最後の主演作で初プロデュース作だった前作「教誨師」が高く評価された佐向大監督・脚本の新作。対照的な2人の男の現実を受け入れるだけの毎日を描き、社会生活からはじきとばされる弱者の生き方を何とかしろと叫びたくなる。上映時間125分。13日公開。
地方都市のスクラッブ工場。40歳になっても実家暮らしの秋本(足立智充)は営業がへたで、彼をかばうのは要領がよく、妻(菜葉菜)と子のいる谷口(玉置玲央)だけだ。2人は産廃業の営業、理沙(玉井らん)と飲むが、秋本はちょっとした間違いから彼女を殺してしまい、谷口は秋本に死体を工場長の車に移し替えるように言う。その後、秋本は奇妙な団体に入り、家にこもる谷口は警察で尋問を受ける。
【ホンネ】金属のリサイクル、新興宗教、闇社会など問題山積のドラマだが、何も解決しないところがリアルで現状を映し出している。 ★★★★☆(映画評論家・おかむら良) ★5つで満点、☆=星半分