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台湾の調査会社トレンドフォースが先月25日にまとめた統計によると、台湾の半導体の受託生産の世界シェア(売上高ベース)が2022年度には66%と前年より2ポイント拡大するという。2位は韓国の17%、3位は中国の8%。
世界の半導体受託生産ランキングのトップ10には、60%近くのシェアで断トツ1位のTSMC(台湾積体電路製造)、3位のUMC(聯電電子)のほか、VIS(バンガードインターナショナルセミコンダクター)、PSMC(力晶積成電子製造)と4つも入っている。
次いで中国はSMIC(中芯国際集成電路製造)など3つ、韓国は世界2位のサムスン電子とアジア勢がゾロゾロ並んでいる。米国はグローバルファウンドリーズ1社だけ。1980年代には断トツだった日本は形無しだ。
また、工場を所有せずに半導体の設計や開発を行う企業のトップ10ランキングにも、メディアテック、ノバテック、リアルテック・セミコンダクターなど台湾勢が並ぶ。
それだけではない。トップ3に入っている米国のエヌビデアの経営者、ジェイソン・ファン(黃仁勲)は台湾出身だ。米国の会社であっても、トップに上り詰めるのは、台湾の半導体業界でもまれてきた人ということ。まさに台湾、台湾…という状況。日本の姿はまったく見えない。