編集局から

人の「最期」を見極め、身内に伝え 警察に想像を絶する困難1/1ページ

山梨県警は先週末、道志村の山中で見つかった肩甲骨のDNA型が、2019年9月に家族でオートキャンプ場を訪れて行方不明になった千葉県成田市の小倉美咲さんと一致したと明らかにした。その上で「生命維持に欠かせない部位の骨で、美咲さんは死亡していると判断した」と説明した。美咲さんは当時、小学1年で7歳だった。

発表を前に山梨県警は美咲さんを捜し続けてきた母親、とも子さん(39)に、骨を美咲さんと特定したことを伝えた。県警は今後も捜索も続けるという。

人の「最期」を見極め、それを身内に伝えることは警察でも想像を絶する困難が伴う。

1995年に起きたオウム真理教による目黒公証役場事務長の死体遺棄事件で、事務長の遺体は中川智正元死刑囚らによって山梨・本栖湖の湖畔に遺棄された。

当時、オウム事件を指揮していた捜査一課長(故人)は、遺族の気持ちに配慮して発表を逡巡していたが、特ダネをキャッチした産経新聞捜査一課担当キャップが「明日の朝刊1面トップで書きます」と通告してきた。日ごろは捜査妨害を楯に出入り禁止を乱発していた捜査一課長は、不思議に何も言わず、各紙は翌日の夕刊で一斉に事務長の死亡を伝えた。

オウム真理教の「一丁目一番地」の事件。後日談だが、捜査一課長は「どう発表しようか、迷っていたんだ」と明かす。仕事とはいえ、山梨県警の懸命さには頭が下がる。 (光)

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