それってOUTだぜ!

俳優にとって一番の恐怖…体が動く限り続く〝終わりのないゲーム〟 お金や名声入るが気持ちは満たされない1/3ページ

ショックなことが多すぎる
ショックなことが多すぎる

6月から始まる芝居の稽古に参加している。この2年、コロナ禍でお休みしていた劇団・新宿梁山泊の花園神社での公演だ。演目は「下谷万年町物語」。

この演目は人気があると同時にとても難しい芝居で、世間さまがゴールデンウイークで東京から離れて行楽を楽しんでいる最中にも、地下の稽古場で難問と格闘する毎日を過ごしていた。

そんな日々を切り裂くように、渡辺裕之さんの訃報が届いた。

あふれるばかりの生命力が魅力である俳優だった故に、その突然の死に言葉を失った。

コロナになり、ここ数年は連絡を取っていなかったが、渡辺さんとはロケ先でおすしを一緒に食べたり、二度ほど彼のジャズライブを聞きに行ったりした。

趣味の領域を超えたドラムテクニックがとても印象的だった。またナイスガイという言葉が一番似合う人格者だった。

役者にとって、他の役者の死というものは、心の奥に突き刺さる痛みがある。それは他人には理解し難い、特有の「痛み」を互いに理解しているからだろう。

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