阪神が4月22日のヤクルト戦(神宮)から18試合連続3失点以下と、とても最下位とは思えぬ防御を見せている。先のDeNA戦(横浜)ではスコア9―2、8―1で2連勝。一時、16もあった借金を12に減らし、5位のDeNAに2・5ゲーム差まで迫ってきた。
球団OBは「最下位脱出は時間の問題。それどころか奇跡の逆転Vの可能性もゼロではない」と、阪神ファンが聞けば小躍りしそうな展望さえ口にする。
「なぜなら同じ最下位でも本当に実力のないチームと、たまたま投打のバランスを崩したチームがあるってこと。阪神は後者の方で肝心の防御面はしっかりしている。野球は何といっても投を含めた守り。ここが強固なうちは希望の光りは消えない」
少ない失点を続ける背景にはきっかけもあった。コロナ禍で出遅れていた青柳の参戦である。現に今回の連続記録のスタートも青柳の完封からで、失点の内訳は0点が1試合、1、2点がそれぞれ5試合、3点が7試合。この間のチーム戦績11勝7敗はある意味当然で、そのうち青柳が3勝を稼いでいる。