今秋ドラフトの目玉、日体大の二刀流・矢沢宏太投手(21)が春の首都大学リーグを終えた。14日は侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が視察する中、先発マウンドに上がり、自己最速に並ぶ150キロをマーク。ポテンシャルの高さを見せつけた。米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(27)以来となる「投打でドラフト1位」を目指す逸材。大谷とはタイプの違う身長173センチの二刀流が新時代を切り開けるか。 (片岡将)
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自己最速150キロ
今春の矢沢は野手として11試合出場で打率・350、1本塁打、8打点。投手で7試合に登板し、4勝2敗で防御率1・83だった。
藤嶺藤沢高時代から本格派左腕であると同時に俊足と長打力のある打撃で注目を集め、日体大でも昨秋リーグ戦から二刀流で本格デビューした。
14日に春季リーグ戦最終登板を6回4失点(3自責)で終え、「今週は1週間空いたので練習で追い込んで負荷は掛かっている。リーグ最終盤になって開幕と比べたらフレッシュな状態ではないので、パフォーマンスも落ちているなという実感もあります。もっと練習を重ねてシーズンを通していいパフォーマンスをしていきたいと思っている」と冷静に自己分析。
15日の帝京大戦(等々力)は「2番・DH」で打者に専念し、5打数2安打1打点だった。
コロナ禍で中止となった3月の侍ジャパン強化試合・台湾代表戦にアマ球界から異例の〝飛び級〟選出され〝全国デビュー〟する予定だった。