中国の「恫喝(どうかつ)体質」が、またあらわになった。林芳正外相は18日、中国の王毅国務委員兼外相と半年ぶりにオンライン形式で会談した。林氏が「国際社会への責任」を中国に求めたところ、王氏は「(日本は)火中の栗を拾わないように」と警告してきたのだ。中国軍は同日、爆撃機を沖縄県南方で飛行させてきた。
日中外相会談は、日本側の呼び掛けで実現した。
林氏は「建設的かつ安定的な関係」に向けて両国が努力する必要があると述べ、王氏も同様の考えを示した。
ただ、林氏がロシアのウクライナ侵攻を念頭に、「(中国は)国際社会への責任を共に果たしていくべきだ」と述べたところ、王氏は「(日本は)他人のために火中の栗を拾い、自らの利益のために災いを人に押し付けるという誤った道を歩まないでほしい」とくぎを刺してきたのだ。