歌舞伎俳優、市川海老蔵(44)の十三代目市川團十郎白猿の襲名披露が揺れている。年内にも披露興行が行われるとの見立てが広がっていたが、ここに来て海老蔵の身辺をめぐり延期をほのめかす報道も出てきた。それでもやはり年内の興行を期待する声は消えないのだ。
現在、歌舞伎座(東京都中央区)で上演中の團菊祭五月大歌舞伎(27日まで)。海老蔵は午後2時半からの第二部で「暫」を披露している。もちろん主役の鎌倉権五郎を演じ、しっかりとにらみをきかせている。
「正直、海老蔵の回が一番客が入っているでしょう。夜の回(第三部)を見ましたが、客の入りはまったく違います。海老蔵の独り勝ちと言ってもいいのではないでしょうか。やはり今、一番客を呼べるのは海老蔵ということになります」と演劇関係者は話す。
しかし、海老蔵をめぐっては不穏な話題が続いている。義姉のフリーアナ、小林麻耶(42)によるバッシングに加え、女性スキャンダルも飛び出す中、一部メディアでは、仲の良かった尾上菊之助(44)も共演NGとしていると週刊誌に報じられるなど、良いところなしだ。
「例年の團菊祭なら菊之助と海老蔵は同じ舞台に上がっていましたが、今回は『暫』と『土蜘』と別々の演目に出演しているのです。加えて、女性問題では有力ひいき筋を怒らせたと伝えられているばかりか、松竹との関係もよろしくないといわれています」と女性誌編集者は話す。