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切なく危険な香り…盛田隆二さんの短編「新宿の果実」 現代文学アンソロジー「東京小説」の書き下ろし作1/2ページ

歌舞伎町一番街の入り口にあるアーチ(共同)
歌舞伎町一番街の入り口にあるアーチ(共同)
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盛田隆二さんの短編「新宿の果実」は、予備校生2人がフィリピンから来て働く少女マリアと知り合い、東京・新宿周辺の街をさまよう物語。2000年春に日仏で同時刊行された現代文学アンソロジー「東京小説」のための書き下ろし作だ。

語り手の良太と友人の伊知郎はある朝、一緒に住んでいるアパートからJR新宿駅に向かう途中、歌舞伎町の新宿コマ劇場前を通り、歌謡ショーの客が列を作っているのを見る。コマ劇場は08年に閉館し、今はホテルや映画館などが入る「新宿東宝ビル」になっている。

良太と伊知郎は甲州街道の南にある複合商業施設「タカシマヤタイムズスクエア」の遊歩道でマリアに声をかける。タイムズスクエアは「東京小説」が出る4年前に開業していた。今、その南にNTTドコモ代々木ビルが見える。地域のランドマークとなったこのビルの完成は、同書刊行の約半年後だった。

簡単な自己紹介で打ち解けた3人は、通りから通りへ歩き回る。良太は新宿通りの紀伊国屋書店で本を万引したが古書店には売らず、明治通りを越えて近くの中学校に入り込み、焼却炉で焼いた。

その後3人は映画館「新宿ピカデリー」の前を通って靖国通りを渡り、区役所通りへ入ってなじみの店で休んだ後、良太のアパートへ戻った。

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