男女共通して「実年齢よりも老けて見える人」に共通する要因はいくつかある。毛量や毛の色、顔のシワやシミ、そして姿勢―。この中で唯一、自分の努力次第で克服できるのが「姿勢」だ。特に「ねこ背」は、見た目の問題に留まらず、健康面で様々なリスクを高めることがわかっている。改善は可能なのか。
◇
ねこ背の人が陥りやすい問題は数多い。肩や首のこり、頭や背中、腰の痛み、内臓圧迫による内臓の機能低下、自律神経のバランスの乱れ、見た目の老化など。そして、コロナ禍のいま、ねこ背になる人が増え続けているというのだ。
原因は、座りっぱなし、スマホやパソコン操作による姿勢の悪化、そして運動不足など。この記事を読んでいるあなたの背中も曲がっているのではないだろうか。
人に言われて、あるいは自分で気づいて、姿勢を正しても、長くは続かない。気付くと元のねこの背中…。そんな人に向けて書かれた一冊が、『きれいな姿勢に生まれ変わる ねこ背伸ばし』(アスコム刊)。著者の片平悦子氏は、5万を超える症例を診てきた整体師である。
パソコン作業中に自身が感じた背中と腰の痛みをきっかけに発見した快適な椅子の座り方、そしてねこ背改善のストレッチ法を惜しみなく開陳している。
たとえば、パソコン作業の際にねこ背を治す座り方は、3つのコツを実践するだけでいい。