新型コロナウイルス禍で在宅医療の需要が高まったことを背景に、訪問看護サービスの利用者数が増えているという。千葉市を中心に訪問看護・在宅リハビリを手掛ける「夢のまち訪問看護リハビリステーション」を展開するドットラインによると、サービスの利用者数はコロナ禍前と比べて8.3倍と急増。同社ではニーズに応えようと看護師の増員を図っている。
「コロナ禍を機に、病院よりも在宅で療養したいという機運が高まっています」
こう話すのは、同社の垣本祐作社長だ。病院よりも住み慣れた環境で療養したいと希望する高齢者や末期がん患者が増えているという。
訪問看護では病状の観察や、医師の指示に基づいた医療処置として服薬管理などを行う。同社では事業所の増設とともに、この2年で新たに88人の看護師を採用した。「看護師の働き方として、病院とは違う分野を目指す若い人材が増えているのも大きな変化です」と垣本社長。
今後も需要は高まると見込んでおり、現在11カ所ある事業所を2024年末までに19カ所まで増やしたいとしている。