財務省は20日、東急田園都市線の電車内で乗客を殴るなどしたとして暴行容疑で逮捕された総括審議官の小野平八郎容疑者(56)=写真=を事実上更迭し、大臣官房付とした。総括審議官は新川浩嗣官房長が兼務する。
逮捕容疑は20日未明、東急田園都市線の電車内で他の乗客を暴行したとしている。体がぶつかったことを注意されトラブルになったという。当時、酒に酔っていたといい「覚えていない」と否認している。乗客にけがは確認されていない。
小野容疑者は東大法学部卒業後の1989年4月に大蔵省(当時)に入省。理財局国有財産企画課長、主税局総務課長などエリートコースを歩み、昨年7月から総括審議官を務めていた。毎年度の税制改正を決める自民党税制調査会の大物議員にも物おじしない人柄で知られていたという。