令和の怪物として君臨するロッテ・佐々木朗希投手(20)。20日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で6回を4安打1失点9奪三振で、開幕から負けなしでリーグトップに並ぶ5勝目。「早い段階で点を取ってもらったので、思い切って投げることができた」と胸を張った。次は24日から始まるセ・パ交流戦で阪神・佐藤輝明内野手(23)へのリベンジに期待がかかる。
両者が対決したのは昨年7月、東京五輪開催に伴い設定された「プロ野球エキシビションマッチ」での一戦(甲子園)。初回に佐々木朗が投じた低めの155キロの速球を左翼ポール際に運ぶ先制2ランを放った。2打席目は三振に抑えられたが非公式戦ながらパ・リーグで成長著しかった投手相手に実力を見せつけたことで、佐藤輝の存在がさらに注目を集めるきっかけにもなった。
1年たった今年、2人は両リーグ若手きっての「顔」になった。佐々木朗は4月10日のオリックス戦で28年ぶりの完全試合を達成。その後一旦抹消されたが、戦線復帰した今月6日、本拠地でのソフトバンク戦は平日にもかかわらず満員のファンを呼び寄せるなど人気と実力を兼ね備えた投手として成長した。一方、佐藤輝も18日のヤクルト戦(神宮)で阪神・岡田彰布元監督以来41年ぶりの新人から2年連続10本塁打を達成。開幕9連敗がいまだに尾を引く中で打線の中心に座りチームを引っ張る存在になっている。