ペットマンガについて似たような依頼が続いている。今回はそのひとつを取り上げよう。
「先日の熱帯魚に関するマンガの紹介を読んで依頼します。小学生の娘が文鳥を飼い始めたのですが、手乗り文鳥どころか、飼い主に全くなついてくれません。なにかコツがあるのでしょうか? 熱帯魚のようにそのあたりがわかるマンガがあれば教えてください」 (娘思いのパパ・37歳)
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熱帯魚に関するマンガとは、ミッション226で紹介した安堂維子里・作『水の箱庭』のことを指しているのだろう。熱帯魚の飼い方マンガではなく、あくまでもアクアリストが主人公のマンガなのだが……。
さて、依頼の文鳥に関するマンガには、ホラー・ミステリー『百鬼夜行抄』などの作者・今市子の『文鳥様と私』を紹介しよう。
1996年から2002年にあおば出版のアンソロジー『鳥っこ倶楽部』に発表。その後、掲載誌を変え、現在は青泉社の『ミステリーサラ』で連載中の作品だ。単行本は、Bbmfマガジンから22巻まで発売されているほか、電子書籍化もされている。
内容は文鳥の美しさにひと目ぼれし、文鳥にのめりこんでいく今の日常をコミカルに描くエッセイマンガだ。