■大相撲夏場所 13日目=20日、両国国技館
単独首位だった前頭4枚目の隆の勝(27)が関脇若隆景(27)に引き落とされ、3敗目を喫した。横綱照ノ富士(30)、前頭12枚目の佐田の海(35)と合わせ、3人が3敗でトップに並び、4敗で4人が追う大混戦。大関対決は御嶽海(29)が正代(30)を寄り切って6勝目。正代は負け越しが決まり、来場所は4度目のかど番となる。
隆の勝は連勝が9で止まり、単独首位を守れなかった。立ち合いで先手を取れず、低く攻める若隆景の圧力に引いてしまう。押し込まれ、足がそろったところを引き落とされた。「全部あそこ(立ち合い)で決まった。もう駄目です」と苦笑いを浮かべた。
優勝争いの緊張感から体が硬くなり「全然違う場所で闘っているみたいだった」という。重圧に打ち勝ち、本来の馬力を発揮できるか。14日目は、過去7戦全勝と圧倒する霧馬山との顔合わせ。八角理事長(元横綱北勝海)は「今日の当たりは最悪。今日の当たり以外のことをやればいい」とハッパをかけた。