大前研一のニュース時評

米国が台湾を〝一国〟のごとく扱い出した 国務省HPの「独立を支持しない」文言削除 本来、常任理事国ではなかったロシアと中国2/3ページ

もともと国連安保理の常任理事国に入るのは、第二次世界大戦の戦勝国だった。米国、英国、フランス、ソ連、中国の5つだ。

中国の戦勝国は国民党政府、いわゆるリパブリック・オブ・チャイナ(ROC)だった。それがいつの間にか、中華人民共和国に置き換わってしまった。しかし、中華人民共和国は戦勝国ではない。

大戦中の1943年11月に米国フランクリン・ルーズベルト大統領、英国ウィンストン・チャーチル首相と「カイロ会談」を行ったのは、中華民国国民政府の蔣介石主席だ。

大戦終結当時、毛沢東率いる中国共産党は揚子江(長江)の上流に逃げていた。それなのに、「抗日戦争に勝利したわれわれが人民を解放した」ということを自らの存立理由にしている。繰り返すが、抗日戦争に勝ったと言えるのは蒋介石の国民党軍だ。

もう1つ、ソ連邦は約30年前に崩壊した。ロシアも戦勝国ではない。ロシアという国は第二次大戦中には存在しなかった。そのロシアが自動的に安保理の常任理事国に横滑りして入っているのはイカサマといえる。

戦勝国ではないのに、常任理事国にスルッと加わった2つの国が拒否権を発動して、国連安保理は機能しなくなっている。何も決まらない。結局、その原因は米国がたるんでいたからだ。そろそろ新たな常任理事国を決める必要があるのではないか。

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