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時代を超えて在る日本文化の〝ふるさと〟 国学院大教授・上野誠さん『折口信夫「まれびと」の発見』1/3ページ

国学院大学の上野誠教授
国学院大学の上野誠教授

「折口信夫(おりくち・しのぶ)」と聞いただけで、「ウーン難しい」って敬遠しているアナタ。国学院大の上野誠教授の新刊を紐解いてみるといい。軽妙な文章と語り口がメディアで人気のセンセイが「日本文化」の〝ふるさと〟を分かりやすく解説してくれる。 文・梓勇生/写真・桐原正道

――折口信夫の名前は知っていても、研究成果までは知らない人が多い

「でもね、全共闘世代は、折口をよく読んでいるんですよ。なぜなら彼らの世代に大きな影響力を持っていた(評論家の)吉本隆明が折口のファンだったから。僕なんか大学生時代からずっと、折口と向きあってきたから、その気持ちはまさに『愛憎』。好きなところもあるし、嫌いなところもある(苦笑)」

異郷から来訪する神

――本書のタイトルにある「まれびと」。ネット大辞泉によれば《民俗学で、異郷から来訪する神をいう。人々の歓待を受けて帰ると考えられた。折口信夫の用語》

「『まれびと』ってなに? って考えたとき、(秋田の)なまはげがそうじゃない? 沖縄にもいるよ、えっ? お盆に帰ってくるご先祖様もそうでしょ? というように『まれびと』を通じて、(日本の各地域を)ひとくくりにできたんですよ。全部が全部、『実証』はできるわけじゃないけれども、(折口は)まずは『信頼して信じてみよ』と…」

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