ウェブブラウザ「インターネットエクスプローラー(IE)」は日本時間6月16日、開発元のマイクロソフトによるサポートが終了する。終了後にはIEのみで動作する仕様のコンテンツは利用できなくなる。日本は世界的にもIEへの依存度が高いとされるが、「令和の2000年問題」に発展するのか。
IEは1995年に初めて公開されてから、ビル・ゲイツ氏率いるマイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」シリーズに標準搭載されてきた。2001年ごろには世界のブラウザシェアで9割を超えていたとする調査もある。
現在のブラウザはグーグルの「クローム」やアップルの「サファリ」などが普及している。
情報処理推進機構(IPA)は、IEのサポート終了に伴う対応をまとめている。
一般ユーザーに求められる対策はブラウザの切り替えだ。サポート終了後、IEを立ち上げようとすると同社の後継ブラウザ「マイクロソフトエッジ(エッジ)」が自動的に起動する。IEのみに対応していたコンテンツは、エッジを「IEモード」に設定すると従来通り利用できる。