ジョー・バイデン米大統領は22日、就任後初めて日本を訪問した。23日に岸田文雄首相と初の対面による首脳会談を行い、日米同盟の抑止・対処機能強化を確認する。24日には、日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」首脳会合が開催される。中国やロシアなどの専制主義国家に協力して対峙(たいじ)する姿勢が注目されるが、これに反発する〝不可解な動き〟も報告されている。ジャーナリストの加賀孝英氏は、狂気の独裁者らが追い込まれつつある最新情報を報告する。
◇
「米情報当局は『日本国内でテロの危険がある』と、日本に警告を発した。現在、警察当局は1万8000人体制、最大規模の警戒態勢を敷いている」
外事警察幹部は、そう語った。
岸田首相とバイデン大統領による、日米首脳会談が23日に開催される。
日米首脳はここで、①バイデン氏が提唱する「中国封じ込め」の新たな経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の発足②中国が強奪を企てる台湾と沖縄県・尖閣諸島の防衛協力③ウクライナ侵攻で殺戮(さつりく)を続けているウラジーミル・プーチン大統領率いるロシアへの経済制裁④大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を繰り返し、核実験を画策する北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記ヘの警告…などを、決意表明する予定だ。