北朝鮮でコロナ猛威、脆弱な医療体制と怪しい薬 治療法わからず過剰服用で死亡者も フリーライター・金正太郎氏がリポート1/2ページ

金総書記は、コロナ対応で薬局を視察した=15日、平壌(朝鮮通信=共同)
金総書記は、コロナ対応で薬局を視察した=15日、平壌(朝鮮通信=共同)

北朝鮮の国営ラジオ、朝鮮中央放送は21日、新型コロナウイルス感染症が疑われる発熱患者が、前日夕までの1日で新たに約21万9000人確認されたと報じた。金正恩(キム・ジョンウン)総書記は「建国以来の大動乱」と表現し、自ら薬局を視察するなどして対応をアピールしている。人民が医療よりも民間療法を支持せざるを得ない不幸な体制。北朝鮮事情に詳しいフリーライターの金正太郎氏がリポートする。

「変異ウイルス感染症への認識と理解が不足し、治療方法がよく分からないことから、薬物使用の不注意による死亡者が高い割合を占めている。さまざまな事業が緊急展開されている」

「正しい指導書に従って治療をすれば短期間で全快できる。治療方法と衛生常識を知らせるための解説宣伝が積極的になされている」

朝鮮中央通信は15日、こう報じた。普段なら公開しない国内の内情を明らかにしても、当局が人民を軌道修正しようとする意図が伝わった。

北朝鮮はこれまで、新型コロナを「悪性ウイルス」としながら、「感染者ゼロ」と強弁し、メディアを使って「外国の出来事」としてきた。こうしたなか、コロナの恐怖が極限に達した人民は、医療機関を経ずに独自で入手した薬の服用量を間違えて命を落とす事態となっている。

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