豪・印に懸念材料 QUAD首脳会談 「親中の歴史」豪労働党への不信で亀裂も 経済制裁に参加せず密接なインドとロシア 4/4ページ

実は、インドにも懸念がある。

インドは伝統的に「非同盟」の立場をとり、クアッドは非軍事分野での協力が中心だ。ウクライナ侵攻を続けるロシアに対してもインドの立場は消極的で、経済制裁には参加せず、対ロシア貿易を継続している。

そもそも、インドは旧ソ連時代から軍事面でロシアとの関係が密接だ。2016~20年のインドの武器輸入を見ると、約半分をロシアが占めている。ウクライナ侵攻後、西側諸国は相次いでロシアとの貿易を停止したが、インドは逆で石油輸入量が急増した。

前出の島田氏は「クアッドは、あくまで『対中包囲網』としての枠組みだという割り切りが必要だろう。ロシアとの関係は気になるが、中印関係は緊張状態にあり、この点では一致できる」と語る。

川上氏も「煮え切らない態度のインドを、どう西側諸国に引き付けるかもクアッドの意義だ。ウクライナ情勢をインドがどう見極めるかもポイントで、『ロシアが弱体化し、西側諸国に分がある』とみれば、インドも協力的な姿勢を見せるだろう」と語った。


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