伝統の味とはこういうものか。「ザ・ペニンシュラ」といえば、ここのマンゴープリンの差し入れを2000年初頭に初めていただいたとき、とにかくぶったまげた!
「なんだ、これ⁉ うんめ~! これだ、これから甘いもんを食べたい時はこれだ!」と大げさでなく本気でそう思ったものだが、マンゴープリンだけではなかった。
チョコレートプリンだ! これは食べたことがなかった。スプーンですくい、口に滑らせた瞬間、「わ! いいカカオ使ってる!」と即座に叫んだ。濃厚なのに、なぜか上品な酸味がある。原材料名を見れば、洋酒が! これか、これが上品な酸味を感じさせるのか。
大人だ! 大人なんだけど、中学の頃、初めて食べたババロアをも思い出させる不思議な味。キュンとした。いや~、さすが老舗のプリンはちがう。
「ザ・ペニンシュラ」には泊まったことはないんですが、香港といえばバブルの頃、仕事といわずプライベートといわず、わりと頻繁に旅行していた街でした。
いつもは、香港映画のロケ地めぐりやらB級グルメ探訪やらに明け暮れていたが、たまにはラグジュアリーなところに行ってみるか、ということで、香港の友達にリサーチし、「ザ・ペニンシュラ香港」のエステへ。